(注意)こちらは、2023年9月発行の、院内広報キトキト第66号の記事の一部です。
こんにちは。9月になりました。
今回は、「身体表現性障害(しんたいひょうげんせいしょうがい)」について少しお話をします。
2023年11月補足:現在は、身体症状症という言葉になっているようです。
当院のような、口などからだを診る科において、患者さんの訴えに、診察や検査の所見が見合わない、という場合に考える概念のひとつで、左記後述の共通概念が存在しております。
【身体表現性障害の共通概念】
患者さんの訴えに対し、
医師の診察では、からだには訴えに見合う明らかな所見は見られず、
医師からは「大丈夫」と保証しているにもかかわらず、
医学的な検査等を執拗に求め、繰り返しからだの症状を訴える。
また、からだに所見が存在したとしても、
それが患者さんの訴えや悩みを説明するものではない。
患者さんは、
心理的な原因の可能性について医師から説明受けたりその検索を進めることに、
抵抗や拒否をする。
しばしば、患者さんは
症状の原因検索のための診察や検査が自分には必要だということを、
医療者に説得できず、
怒ったり注意を引こうとしたりする。
当院は、「症状を伺い、考えられる疾患をご説明の上、必要な検査・診断・治療などを行う」という流れには、お互いの信頼関係があって成り立つと考えております。
参考:こころの病気と歯科治療 2018年 デンタルダイヤモンド社
最後までご覧いただきありがとうございました。
ひでかず歯科口腔外科クリニック
院長 佐藤英和