(注意)こちらは、2021年10月発行の、院内広報キトキト第44号の記事の一部です。
こんにちは、10月になりました。
当院では、口腔の症状に対し、漢方エキス剤を処方することがありますが、その際に副作用についてできるだけお話するようにしております。患者さんには嫌な話だと思いますが、いち早く気づいていただくための大切なお話だと思っております。
今回は、漢方薬を服用したら皮膚の症状が出た場合について、当院なりのまとめを示します。
漢方薬による薬疹を疑う場合
どんな症状が出現するか?
発疹(目で見てわかる皮膚の変化)・皮膚の発赤・掻痒(かゆみ)・発熱
などが生じるとされます。
→ もしこれらの症状を自覚されましたら、まずは漢方薬を中止し、担当医にお知らせください。
どんな漢方薬で出やすい?
あらゆる生薬で起こる可能性がありますが、とくに桂皮(けいひ)・当帰(とうき)・黄芩(おうごん)・人参(にんじん)・地黄(じおう)などを含む漢方薬が生じやすいとされています。
皮膚科の診察を受けたほうがよいか?
漢方薬による原因も考えられますが、ほかの原因で症状を生じている可能性もあります。皮膚科の先生を受診いただいたほうがよいと考えます。
参考:薬剤師のための漢方薬の副作用 監修:星野惠津夫 2012 協和企画
最後までご覧いただきありがとうございました。
ひでかず歯科口腔外科クリニック
院長 佐藤英和