(注意)こちらは、2026年8月発行の、院内広報キトキト第101号の記事の一部です。
お暑うございます。8月です。
今回は「自己免疫性水疱症(じこめんえきせいすいほうしょう)」という皮膚科領域の病気で、口腔内にも症状が出るものを少し取り上げます。
自己免疫性水疱症って?
当院ホームページ内「口腔粘膜疾患」に記載した内容より)
皮膚や口などの粘膜に、水ぶくれ(水疱)が生じる病気です。
口の粘膜の水疱はすぐに破れてしまうため、ただれ(びらんまたは潰瘍)になります。自分で自分のからだを攻撃してしまう、自己抗体というものがつくられてしまい生じる病気(自己免疫疾患)です。
そうなってしまう原因は不明とされます。
自己免疫性水疱症の種類と、口に出る症状の特徴
天疱瘡(てんぽうそう)と類天疱瘡(るいてんぽうそう)に分けられます。
天疱瘡のうち、尋常性天疱瘡は、最も特徴的な所見が口腔内の難治性のびらんで、それが初発症状となることも多いとされます。
腫瘍随伴性天疱瘡は、唇に血痂(けっか:血液が固まってできたかさぶた)や、口腔内からのどにかけて広くびらんが生じるのが特徴とされます。また、口腔扁平苔癬のような粘膜疹がみられる場合もあるとされます。
類天疱瘡のうち、水疱性類天疱瘡の1~2割は口腔粘膜にも症状を伴うとされます。また、粘膜類天疱瘡は、口腔粘膜にみられる病変では、歯肉粘膜(歯ぐき)に生じることが圧倒的に多いとされます。
「口の中の皮がむける」
「口の粘膜が痛くて食事や歯みがきがしづらい」
「歯周病とは違いそうな歯ぐきの病気が治らない」
など、なんだか変だなと思ったら、受診をご検討ください。
参考:
*1 日本皮膚科学会 天疱瘡診療ガイドライン2026
*2 日本皮膚科学会 類天疱瘡診療ガイドライン 2017
*3 角田和之 自己免疫性水疱症による粘膜病変 MB Derma 304 69-75 2021

最後までご覧いただきありがとうございました。
ひでかず歯科口腔外科クリニック
院長 佐藤英和





