院長ひでかずのブログ

ひでかず歯科口腔外科クリニック、院長の佐藤英和です。「院内広報キトキト」のテーマ記事、「院長ひでかずの小話」などを掲載していきます。皆様に少しでもお役に立ましたら幸いです。

バーニングマウス症候群 (口腔内灼熱症候群)【院内広報キトキト第59号】

(注意)こちらは、2023年2月発行の、院内広報キトキト第59号の記事の一部です。

 

 こんにちは、前回は痛みの種類でした。

 今回は、痛覚変調性疼痛のひとつとされる、「バーニングマウス症候群口腔内灼熱症候群)」についてです。

 

【定義】

 「3か月を越えて、かつ1日2時間を越えて連日再発を繰り返す、口腔内の灼熱感または異常感覚で、臨床的に明らかな原因病変を認めない病態」とされます。

 

【どんな症状】

 疼痛は軽度から重度まで様々あり、疼痛あるいは不快な異常感覚の性質は、「灼けるような」「熱感があるような」「ひりひりするような」という感覚で表現されるようです。しかし、訴えに見合う口腔粘膜の外見上の異常は見当たらないことが多いようです。

 

【どんな方に多い?】

 50歳以降、とくに閉経後の女性に多くみられ、30歳以下では非常に稀とされます。男性にも発症しますが、圧倒的に女性が多いとされます。

 

【症状はどこに出やすい?】

 舌の前3分の2に最も多く出現するとされます。次いで口蓋粘膜、口唇、歯肉、あるいは口腔内全体に及ぶこともあるとされますが、頬粘膜や口腔底では稀とされます。

 

【当院における対応】

 口腔粘膜に、症状に見合う所見の有無を診察の上、必要により口腔カンジダや唾液量減少の有無の精査、不安やうつの傾向があるか質問の検査の上、対応を検討いたします。

 

【参考】

・東京都歯科医師会雑誌 2022 Vol.70 口腔顔面領域に生じる第3の痛み 野間 昇

 

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最後までご覧いただきありがとうございました。 

ひでかず歯科口腔外科クリニック 

院長 佐藤英和