(注意)こちらは、2022年9月発行の、院内広報キトキト第55号の記事の一部です。
こんにちは、9月になりました。
今回は、スティーヴンス・ジョンソン症候群(皮膚粘膜眼症候群)について少しお話をいたします。
【症状】
高熱、のどの痛み、だるさなどとともに、唇、口の中、目、鼻、性器などの粘膜にただれが生じ、全身の皮膚に赤い斑点、水ぶくれ、びらんなどが多発するとされます。症状の進行は早く急激に拡大するとされます。
【患者さんの数、年齢、性差】
年間で、人口百万人あたり約3人とされます。子供から高齢者まで幅広く、男女問わず、起こり得る病気です。
【原因】
詳しくはわかっていないとされます。感染症や薬剤がきっかけと推定されています。
感染症には、マイコプラズマ感染症・ウイルス感染症が挙げられ、
薬剤には、痛み止めや熱冷まし(消炎鎮痛薬)、化膿止め(抗菌薬)、抗けいれん薬、高尿酸血症治療薬など
が挙げられているようです。
市販の風邪薬(総合感冒薬)も原因となる可能性があるようです。
何かの薬を服用していて、発熱や唇・口内のただれ・眼の充血、皮膚の赤みなどを生じた際には、様子をみようと思わず、速やかに皮膚科など医療機関の受診をご検討ください。
原因と考えられる薬は必ずその名前を記録しておいてください。
最後までご覧いただきありがとうございました。
ひでかず歯科口腔外科クリニック
院長 佐藤英和