(注意)こちらは、2024年8月発行の、院内広報キトキト第77号の記事の一部です。
こんにちは、8月になりました。
当院では、口臭測定検査に、簡易ガスクロマトグラフィーを使用しております。
本機器は、口腔内ガスの主要な成分とされる「揮発性硫黄化合物」を、三要素ガス(硫化水素・メチルメルカプタン・ジメチルサルファイド)に分離してその濃度を測定可能となっております。口臭の有無や、その低減状況の確認に利用可能です。
本機器は保険診療で使用可能な医療機器ではないため、検査は保険適用外で承ることとなります。
測定可能な揮発性硫黄化合物と、考えられる発生要因
① 硫化水素:腐った卵のようなにおい
舌や口腔内の汚れに関係するとされます。
②メチルメルカプタン:魚や野菜の腐ったようなにおい
歯周病やう蝕に関係するとされます。
③ジメチルサルファイド:生ごみのようなにおい
消化器系の内臓のにおいや、服用薬に関係するとされます。
追記:院長ひでかずの話「口臭測定を利用する意味」
人から「口がくさい」と言われる方は、治療やセルフケアを始める前に一度測定し、その程度を知ること、そして一定期間の治療やセルフケアをしたら、どれくらい口臭が軽減したかを再評価するのに、利用するのが良いのではないかと思います。
人から「口がくさい」とは言われないけど、自分はくさいのではないかと気になる方は、本当にくさいのかをまず確かめてみるのには良いのではないかと思います。
そして口臭が強ければ、前述のように治療やセルフケアの効果を確認する目的に利用いただくのが良いのではないかと思います。
最後までご覧いただきありがとうございました。
ひでかず歯科口腔外科クリニック
院長 佐藤英和