(注意)こちらは、2018年12月発行の、院内広報キトキト第10号の記事の一部です。
こんにちは、12月になりました。本当に早いもので、今月で今年も終わりですね。
今回も前回に続き、漢方薬に関してよく受ける質問からです。漢方薬に副作用はあるのか?についてです。
漢方薬の処方は、患者さんの「証(しょう)」に合わせて処方することが正当と考えます。熱の証の方には熱を取る漢方、冷えの証の方には温める漢方、となりますが、冷えの証の方に熱を取る漢方を使用すれば、より冷えて具合が悪くなることがあります。これは厳密には副作用とは言いません。
ただし、確かに証に合っている漢方を選択しても、生じうる症状があり、それらは真の副作用と考えられます。
真の副作用
①上気道症状
②皮膚・粘膜症状
・薬疹(発赤、掻痒)・口内炎
③その他の過敏反応
・薬剤性肺障害
・間質性肺炎(呼吸困難、空咳、発熱)
・薬剤性肝障害(肝機能異常、黄疸、発熱)
・薬剤性膀胱炎(頻尿、血尿、排尿痛)
④心血管系症状
・偽(ぎ)アルドステロン症
(脱力、高血圧、浮腫、体重増加、頭痛)、動悸、不整脈、心不全
参考:薬剤師のための漢方薬の副作用 監修 星野 惠津夫
最後までご覧いただきありがとうございました。
ひでかず歯科口腔外科クリニック
院長 佐藤英和