院長ひでかずのブログ

ひでかず歯科口腔外科クリニック、院長の佐藤英和です。「院内広報キトキト」のテーマ記事、「院長ひでかずの小話」などを掲載していきます。皆様に少しでもお役に立ましたら幸いです。

溝状舌 (こうじょうぜつ)【院内広報キトキト第41号】

(注意)こちらは、2021年7月発行の、院内広報キトキト第41号の記事の一部です。

 

 こんにちは、7月になりました。

 舌をみると、溝がたくさんあって、何か悪い病気じゃないか、と心配なさる方もいらしゃると思います。

 この、舌に溝が生じている状態を、「溝状舌( こうじょうぜつ)」と呼びます。東洋医学では、「裂紋(れつもん)」という呼び方もします。

 

 生まれつき認める方もいらっしゃるとされていますが、昔はこんな溝はなかったのに・・・という方においては、舌の慢性の炎症、ドライマウス、舌の傷、ビタミン欠乏などが医学書には記載されており、一因かもしれません。

 まれにですが、唇の腫れが続く病気である「肉芽腫性口唇炎(にくげしゅせいこうしんえん)」や、繰り返す顔面神経麻痺とともに、メルカーソン・ローゼンタール症候群の一症状として見られることもあるとされます。

 

 この溝については、痛みなどがなければ治療は不要とされます。痛みや荒れなどの症状を認める際は、状態に応じた治療を検討します。

 また、東洋医学では裂紋は「津液不足(生理的な水分不足)による反応と捉えられ、体の他の状態なども参考に漢方治療の対象となることもあるようです。

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最後までご覧いただきありがとうございました。

ひでかず歯科口腔外科クリニック 

院長 佐藤英和