(注意)こちらは、2018年11月発行の、院内広報キトキト第9号の記事の一部です。
こんにちは、11月になりました。本当に早いもので今年もあと2か月です。
当院では、漢方エキス製剤による治療を取り入れておりますが、今回はよく質問を受けるひとつである、漢方薬はなぜ食前・食間に飲むかについてです。
まず、「食前」「食間」と指示が出ますが、それっていつのことを指すのでしょうか?
「食前」・・・食事の1時間~30分前
「食間」・・・食事の2時間後
ちなみに、「食後」は食後30以内を指します。
次に「なんで食前・食間でないといけないの?」です。
漢方薬の成分は、消化管での分解や吸収などによりからだに取り込まれますが、食前や食間のときがその働きがよいとされています。漢方の成分が食物繊維とくっつきやすく、体に取り込まれにくくなってしまうのも理由です。
では、西洋薬も食前の方がいいか?というと、西洋薬には空腹では胃を荒らす成分や、食物と合わさることで効果を発揮する薬もあるようです。そのため、食後に服用する西洋薬が多いですね。
同じ「薬」であっても、体内での反応の仕方が、西洋薬と漢方薬では異なるようです。
次回も、漢方薬の服用方法のテーマを続けます。
参考)
・(株)ツムラ 漢方スクエア