(注意)こちらは、2018年10月発行の、院内広報キトキト第8号の記事の一部です。
こんにちは、10月になりました。
スポーツの秋、読書の秋、そして食欲の秋ですが、「味覚がおかしいな」と感じる際に、亜鉛不足かな?と思われる方もいらっしゃるかと思います。
今回は亜鉛と味覚についてです。
【味覚になぜ亜鉛が必要なの?】
*味覚は、口腔粘膜の「味蕾(みらい)」という部分にある「味細胞」が、味物質を受容して感知します。この味細胞が正常に作られるのに、亜鉛が必要とされています。
【亜鉛が不足するとどうなるの?】
*小児の発育障害 *性腺機能不全 *易感染症 *貧血 *不妊
などの症状が出現するとされています。
【亜鉛欠乏症を引き起こす可能性がある疾患】
*慢性肝炎 *肝硬変 *肝性脳症 *慢性腎臓病 *慢性腎不全(透析)
*糖尿病 *クローン病 *潰瘍性大腸炎 *リウマチ *薬剤性亜鉛欠乏
などとされています。
【亜鉛欠乏症の治療】
標準的には、亜鉛の経口投与となっています。
当院では血液検査ができないので、かかりつけの医科の先生に検査または治療のお願いをさせていただくことがあります。
【参考文献】*日本臨床栄養学会 亜鉛欠乏症の診療指針2018
最後までご覧いただきありがとうございました。
ひでかず歯科口腔外科クリニック
院長 佐藤英和