(注意)こちらは、2020年1月発行の、院内広報キトキト第23号の記事の一部です。
新年明けましておめでとうございます。
本年も皆様に少しでもお役に立てましたら幸いです。
さて、本年1つ目のテーマは、「妊婦・産婦・授乳婦の皆様に対する口内炎で使用する薬の安全性について」お示ししたく思います。
【当院で、口内炎などによく処方を検討するお薬】
【参考)各薬剤の添付文書
アズレンスルホン酸ナトリウム水和物製剤のうがい液
特に注意事項は無く、比較的安全に使用できると考えます。
ジメチルイソプロピルアズレン軟膏(唇の荒れに使用)
特に注意事項は無く、比較的安全に使用できると考えます。
長期連用は避けること、となっています。
症状を落ち着ける最小限度の期間に留めておきたいです。
ベクロメタゾンプロピオン酸エステルの外用カプセル(ステロイドを含みます)
治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合のみ使用する、となっています。
動物実験では催奇形作用の報告があり、極力使用は避けたいところです。
口内炎の薬物治療にも、比較的安心して使える薬剤、注意が必要な薬剤、使用は避けたい薬剤がありますね。
【2023年10月補足:元の院内広報では、商品名の記載がございましたため、薬品名は一般名に改変しております。もとのテーマ記事の画像も併せて一般名に改変しております。】
最後までご覧いただきありがとうございました。
ひでかず歯科口腔外科クリニック
院長 佐藤英和