(注意)こちらは、2019年10月発行の、院内広報キトキト第20号の記事の一部です。
こんにちは。10月となりました。1年もあと3か月、早いものですね。
今回は、「口腔カンジダ症」について少し触れたく思います。
【口腔カンジダ症】
【症状】
・舌のピリピリとした痛み
・飲食時に口の中がしみる(特に熱いもの、刺激物)
・味覚異常(苦味、味がしない)
・口の中の違和感、荒れ
・舌の赤みや腫れ
・口角が切れる
・口の中に白い斑点ができる
・口のかわき
などの症状を認めている場合に、口腔カンジダの可能性を考えます。
【原因】
部分的な原因に、
お口のかわき、合わない義歯・口腔粘膜のびらんや潰瘍、喘息の方のステロイド吸入、口内炎へのステロイド塗布、放射線治療
が挙げられます。
全身的な原因に、
高齢・加齢、HIV感染、悪性腫瘍、抗がん剤の投与、脳血管障害、抗菌薬の長期使用、ステロイド薬や免疫抑制剤の使用、糖尿病などの内分泌疾患、栄養不足
が挙げられます。
当院では口腔カンジダ症が疑わしい際に、直接鏡検で口腔カンジダの確認を行い、認められれば薬物療法を検討いたします。【2023年10月補足:直接鏡検のほか、カンジダ簡易検出培地を選択する場合もございます】
参考:北川善政:感染と抗菌薬 20(4),2017 315-321
最後までご覧いただきありがとうございました。
ひでかず歯科口腔外科クリニック
院長 佐藤英和