(注意)こちらは、2018年4月発行の、院内広報キトキト第2号の記事の一部です。
4月、桜が見頃のこの季節、新年度と春の陽気に心が躍る一方、花粉症の方にはつらい時期ですね。
今回は花粉症とお口の粘膜のお話です。
花粉症の症状といえば、くしゃみ、鼻水、涙が出るなどですが、すべては体の中に花粉が入らないようにするための反応です。とはいっても、それがつらい、ということで、抗ヒスタミン薬などを服用する方が多いと思います。
かつては第一世代の抗ヒスタミン薬の副作用である中枢抑制作用による眠気や集中力の低下、抗コリン作用といわれる口渇や口腔粘膜の乾燥感・便秘・排尿障害がつらいところでしたが、現在では第二世代抗ヒスタミン薬が主流となっているようで、それらの副作用は軽減されているとのことです。
また、口腔アレルギー症候群(果実野菜過敏症)という、口腔粘膜のかゆみを症状とする疾患が存在します。北海道や本州の一部で四月から六月に飛散するシラカバとの関連が示唆されているようですが、スギ花粉やほかのイネ科の花粉でも報告があるとのことです。果実や野菜の中では、リンゴやサクランボが原因となることが多いとのことです。
このような口腔症状をお訴えになり当院を受診いただいた際は、これらの疾患も念頭に、医科の先生への診察依頼を含めて診察を行ってまいります。
最後までご覧いただきありがとうございました。
ひでかず歯科口腔外科クリニック
院長 佐藤英和