(注意)こちらは、2020年11月発行の、院内広報キトキト第33号の記事の一部です。
こんにちは、11月になりました。
冬が近づいておりますが、北陸出身の院長ひでかずは、もう20年近く関東におりますが、冬の乾燥にはなかなか体が慣れません。
今回は「夜間口腔乾燥」についてです。
普段は唾液がよく出て口も潤っているのに、夜寝ているときに口やのどがかわいて起きてしまう経験や、症状に悩んで受診いただく方も少なくありません。
【夜間口腔乾燥の原因】
原因には、寝ているときに唇が閉じていないこと(口唇閉鎖不全)による開口、口で呼吸をしている(口呼吸)、いびき、歯ぎしりが考えられています。
お口の中の保湿には、唾液や水分の摂取だけでなく、それらの水分の維持が必要です。
原因にあげたものや、冬の時期は湿度の低下でも水分の蒸発を来しやすくなります。
口唇閉鎖不全は、歯ならびやお口の周囲の筋力低下なども考えられます。口呼吸は鼻づまりなど、いびきは睡眠時無呼吸症候群なども要因と考えられます。
【夜間口腔乾燥の対応】
原因がはっきりとしていればその対応、と考えます。
お部屋の適度な加湿・歯や入れ歯のチェック・お口の周囲の筋力の維持・鼻づまりやいびきへの対応などが考えられます。
また、口腔粘膜の保湿を目的とするジェルやマウスリンス、スプレー製品の使用も考えます。とくに上あご(口蓋)の保湿はお口のかわく感じを催すのを緩和するのに有効と考えられています。
乾燥するこれからの時期、お肌もお口も大切になさってください。
参考:ドライマウスの臨床 医歯薬出版
最後までご覧いただきありがとうございました。
ひでかず歯科口腔外科クリニック
院長 佐藤英和