(注意)こちらは、2018年5月発行の、院内広報キトキト第3号の記事の一部です。
5月、緑のさわやかな季節になりますね。
今回は更年期障害とお口の粘膜のお話です。
更年期障害の主な原因は卵胞ホルモン(エストロゲン)の低下で、これに年齢に伴う体の変化と精神・心理的な要因、社会文化的な環境因子が複合的に影響することで症状が出ると考えられています。
更年期障害の症状は大きく三つに分類されます。
① 自律神経失調症状
のぼせ、汗、寒気、冷え症、動悸、胸痛、息苦しさ、疲れやすい、頭痛、肩こり、めまい
② 精神症状
イライラや怒りっぽいなどの情緒不安定、抑うつ気分。
③ その他
腰痛や関節痛、嘔気や食欲不振、皮膚の乾燥感やかゆみ、尿が近く外陰部の不快感
など、多彩な症状がみられます。
これらが他の病気の症状ではないことが条件になります。
(参考:日本産婦人科学会ウェブサイト)
【お口の粘膜に生じうる症状】
エストロゲンの低下に伴い、唾液腺の萎縮を生じ、ドライマウスを生じると考えられています。
② 舌がピリピリする(舌痛症)
お口の粘膜に、お訴えに見合う炎症などの所見がないにも関わらず、舌がピリピリ・チリチリ・ザラザラとする症状です。
原因のひとつに、更年期や閉経後のホルモン変化が考えられています。
最後までご覧いただきありがとうございました。
ひでかず歯科口腔外科クリニック
院長 佐藤英和