(注意)こちらは、2022年7月発行の、院内広報キトキト第53号の記事の一部です。
こんにちは、7月になりました。
当院では、お口の診察の前に洗口液でお口をゆすいでいただいております。今回はその意義について少しお話をしたく思います。
当院で使用する洗口液は、「グルコン酸クロルヘキシジン」を含有した製品、「サリチル酸メチル、チモール、シネオール、メントールの4種のエッセンシャルオイルを配合」した製品を、患者の皆様の口腔内の状況や、製品の特性を考慮し使い分けております。(2023年11月現在は、下記理由で、グルコン酸クロルヘキシジン含有製品のみ使用しております)
グルコン酸クロルヘキシジン(0.12%もしくは0.2%)の洗口液は、【歯科治療前に洗口すると、歯科処置時に生じるエアロゾル(空気中に浮遊する多数の微粒子)中の口腔細菌数が70%以上減少する(①)】ことを参考にしております。
「サリチル酸メチル、チモール、シネオール、メントールの4種のエッセンシャルオイルを配合」した製品は、【エンベロープを有するウイルス(新型コロナウイルスなど)に有効(②)】とされていることを参考にしております。含まれる界面活性剤の影響で口腔粘膜の表層が脱落するため(③)、口腔粘膜の見た目の疾患の評価をする前には向かないかもしれないと思っております。
口腔は常に細菌やウイルスと共存していることを念頭に、感染対策に引き続きご協力をお願い申し上げます。
①竹中彰治ら:洗口液とその使い方ガイドブック第3章CQ3 2019
最後までご覧いただきありがとうございました。
ひでかず歯科口腔外科クリニック
院長 佐藤英和