(注意)こちらは、2019年5月発行の、院内広報キトキト第15号の記事の一部です。
こんにちは。「令和元年」5月となりました。
今回は、「口の中に水ぶくれができる病気」についてです。
よくご相談をいただくのが、「唇を咬んでから水ぶくれの様な口内炎ができる」という症状です。
「粘液のう胞」という病気が考えられます。唇の中には、唾液をつくって出す小さな「唾液腺」がたくさんあります。唇を咬んでしまうことで、その唾液腺が傷つくことがあり、唾液の出口がふさがってしまい、唇の中で水風船のように膨らんでしまうことなど【2023年10月補足】が考えられます。
生活に特に支障が無ければ経過観察を行わせていただくこともありますが、治療法は、基本的には手術での摘出です。再発することもあります。凍結療法という方法を行っている施設もあるようです。内服薬や塗り薬で治るものではないと考えられます。
当院では手術は行っておりませんので、手術をご希望の際は、患者様とご相談の上で、手術が可能な口腔外科へ紹介をさせていただきます。
予防法は、食事を慌てず落ち着いて召し上がっていただくこと、お酒も、感覚や記憶がなくなるほど飲まないことでしょうか。また、歯科治療の麻酔の注射で唇がしびれている間も、誤って唇を咬まないようにお気をつけください。
最後までご覧いただきありがとうございました。
ひでかず歯科口腔外科クリニック
院長 佐藤英和