(注意)こちらは、2019年4月発行の、院内広報キトキト第14号の記事の一部です。
こんにちは。4月になりました。
2月下旬頃に、テレビで芸能人の方の舌がん報道をご覧になった方は多いと思います。口腔がんも、なりやすい因子がいくつかあります。
今回は、「口腔がん」の危険因子とされるものについて少し取り上げてみます。
口腔がんの危険因子
- 喫煙
最大の危険因子と考えられており、タバコの煙の中にがんを誘発する物質が存在することが明らかとなっているようです。
- 飲酒
アルコールの代謝産物であるアセトアルデヒドに発がん性の報告があるようです。
喫煙と飲酒は相乗的に作用するとされています。両方たしなむ方は、片方だけよりも、口腔がんの危険因子が増す可能性があるようです。
- 慢性の機械的刺激
傾斜した歯,むし歯,歯の充填物の不良,合わない義歯などによる口腔粘膜の傷が続くと、DNA 修復能に異常をもたらし、発がんすると考えられています。
- 食事などの化学的刺激
- 炎症による口腔粘膜の障害
炎症性サイトカイン(炎症を引き起こす物質)の作用が、発がんや腫瘍の増大や浸潤に影響すると考えられています。
- ウィルス感染
ヒトパピローマウィルスは、口腔内の発がんに関与する可能性があるようです。
7. 加齢
などが挙げられます。
参考:口腔癌診療ガイドライン2013年版 日本癌治療学会
最後までご覧いただきありがとうございました。
ひでかず歯科口腔外科クリニック
院長 佐藤英和